2010年03月14日

3月14日 勉強会 

今日の勉強会は、デニヤーイェ長老が御講師。
とても楽しい勉強会でした。

午前中は、「仏陀の九徳」(ブッダ・ワンダナー)の解説と、慈悲の瞑想・呼吸の瞑想。

昼休みは参加者みんなでいろんな話をしながら食事会。

午後は、ダンマパダ(法句経)の第一章の第11〜14偈を勉強しました。

勉強会が終わってからあとの諸事連絡において、半月後にスリランカ屈指の高僧の方が福岡に来られるので、デニヤーイェ長老とともにサークルのメンバーもお会いできるかもしれないという大ニュースがあり、みんな目を輝かせて喜んでいました。

また、これからの方針として、五月からの勉強会では、「“目に見えない世界”を仏教はどう説明しているのか?」ということをテーマにして、みんなでいろんな質問を持ち寄り、デニヤーイェ長老にお尋ねしながら勉強し、一年ぐらいかけてその勉強の成果を一冊の本にまとめよう、というビッグプロジェクトが提案されました。

福岡ダンマサークルも発足からもうすぐ二年、これからますますの大きなうねりと発展を予感させる一日となりました!




【勉強会の内容】

※ A,「仏陀の九徳」(ブッダ・ワンダナー)について

参照
http://www.j-theravada.net/sutta/butsu-hou-toku.html

1、 アラハン (阿羅漢)

秘密がない、煩悩がない、供養を捧げるにふさわしい、という三つの意味がある。

2、サンマー・サンブッドー (正自覚者)

サンマーは正しい、よく、うまく、正確に、という意味。サンブッドーは悟った人。釈尊当時のインドは、悟ったと自分が思っていても、いろんな間違った方向に行っていた修行者が多く、それらとは異なるということ。


3、 ヴィッジャー・チャラナ・サンパンノー (明行具足者)

ヴィッジャーは知識。チャラナは行動、やり方、方法。サンパンノーは、正しいそれらを持っている、そのとおりに生活している者、という意味。
8種の知識と15種の実践を持っていることとされる。
その中のひとつは、どんなに違う言語や違う文化の人にも、教えを伝えることができる能力、とのこと。

4、 スガトー (善逝)

正確に自分の目的を実践するまで、行動をなさっておられた方。正しい言葉の方。

5、 ローカヴィドゥー (世間解)

世界をわかっていた人、の意味。
仏教では生命のいる場所は三十一種類あると考える。
それらを大きく三つに分けると、欲界・色界・無色界となる。
このうち、欲界は十一種類。天界が六種類、人間が一種類、地獄が四種類。
この三つの世界、三十一種類を釈尊はすべてよくわかっていた。

6、 アヌッタロー プリサ ダンマ サーラティー (無上の調御丈夫)

アヌッタローは、はかりしれない、たとえがない。プリサは、人。ダンマ(damma)は訓練。サーラティは、運転手、の意味。
釈尊は、どんな人も阿羅漢になるまで訓練できる運転手だった、という意味。
たまに、日本の解説書で調御丈夫を自分をコントロールできる人と解説しているものもあるが、パーリ語の原文では自分ではなく他の人を阿羅漢まで訓練できる運転手、との意味。

7、 サッター デーワ マヌッサーナン (天人師)

サッターは先生、デーワは神々、マヌッサーナンは人や神々などの生き物。
釈尊は、人や神々に常に説法し、正しい道に導かれた。

8、 ブッドー (覚者)

悟った人。

9、 バガワー (世尊)

人間として生れて一番心が上達し、徳のある方。


・ このブッダワンダナーの解説だけで、1000ページを超える本がスリランカにはある。
・ この仏陀の徳を思い浮かべる「ブッダのサティ」が、段々変化していったものが、阿弥陀経や念仏。もともとは、このブッダワンダナーで、ブッダの徳を思い浮かべるものだった。しかし、音を聴くだけでも心は清まると仏教では考えるので、一概に後世の大乗仏教の念仏や真言に意味がないとは言わない。それらにも音だけで人の心を落ち着かせる効果はある場合もある。しかし、音だけでなく、そこに素晴らしい意味のある言葉だとなお良いし、その意味がわかるとなお良い、というのがもともとの仏教の立場。




※ B,「ダンマパダ」 第十一〜十四偈 解説

参照
http://www.j-theravada.net/sakhi/Dhp7-14.pdf


第十一、十二偈

・ 人間は考えが間違ったら、そこで真実に到達できない。ゆえに、考え方が正しいことがとても大事である。

・ 釈尊は、自分の教えを、黄金が本物かどうかを調べる時のように、叩いたり、切ったり、焼いたりして、本物かどうかよく調べなさい、仏教に秘密はないとおっしゃっている。後世の人が言っていることが、本当に釈尊の教えかどうかは、ヴィナヤ(戒)・スートラ(経)・アビダンマに照らして調べる。

サンカッパ(思考)について

・ 人(プッガラ)は、身体(ルーパ)と心(ナーマ)からできている。
・ ナーマ(心)は、四つからできている。
ヴェーダナー(感覚)
サンニャー(その感覚から覚えるもの、想)
サンカーラー(前二つによる決まり、判断)
ヴィンニャーナ(心、識)

そのうち、サンカーラー(判断)が、人間の行為や人生を決定していく。
サンカーラーからサンカッパ(思考)が生じ、サンカッパが人生や行為をつくっていく。

たとえば、動物もこの四つがあるが、サンカッパがとても限られていて、あまり論理的な思考や視野の広い見方ができない。
人間は、ヴェーダナー(感覚)でおいしいものと思っても、その食べ物が体に良いかどうかを考えること(サンカッパ、サンカーラー)ができる。
感覚だけに流されず、広く調べることが大事である。
ヴェーダナーだけでは本当にいいか悪いかわからない。
ゆえに、正しい良いサンカッパをつくるのが、人間にとって大事である。


第十三、十四偈

abhavita  修養されてない
subhavita 修養されている

aは否定詞。Suは良い、の意味。

もとの語のbhavita、bhavetiは、発展する、上達するの意味で、この名詞形がbhavana.瞑想と訳される語。瞑想は、もともとは、心を発達し、上達させるという意味。
よく心を上達させるにはどうすればいいか、まずは自分の行為に責任を持って生きていくことである。



(他にもいろんな深い、面白い御話や解説をデニヤーイェ長老から今日はお聴きしました。

また、文章にしたためにかたい話のようにはじめて読む方はお感じになられるかもしれませんが、デニヤーイェ長老は本当にわかりやすく、やさしい穏やかな語り口でダンマパダのエッセンスを噛み砕いて教えてくださるので、ただ自分ひとりで本を読むときとはぜんぜん違う目からウロコの発見がいっぱいです。

上記は、その中で、私が記憶できた、またノートに書き留めることのできた、ほんの一部のものです。)

(文責・あつし)
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2010年03月05日

02月21日 勉強会

2月21日に行われた勉強会の様子をお伝えいたします。
今回はウ・コーサッラ長老による「アビダンマ」講義でした。
内容は『摂雑分別』(アビダンマッタサンガハP70〜P91)について教えて頂きました。
これまで講義して頂いた「心」というものをさらに色々な方法で
分けていく論理を教えていただくことにより、
改めて様々な角度から心について学ぶことが出来ました。
アビダンマッタサンガハを読んだだけでは分からなかったという参加者の方々からも、
長老の説明を聞いて理解できたという声があがりました。

昼食は参加者全員での食事会を開き、長老には食事のお布施を行いました。
食事会では講義中とは違った様々な質問が飛び出し、長老も丁寧にお応え下さって、
前回同様とても有意義なひとときとなりました。

講義は3時に終了し、その後にスマナサーラ長老5月福岡講演についての
簡単な話し合いをして、この日の勉強会を終了いたしました。
アビダンマの奥深い内容を限られた時間内で私たちに分かりやすく教えて下さった
ウ・コーサッラ長老に心から感謝申し上げます。

次回の「アビダンマ」講義は04月25日(日)の予定です。
詳しくはHPをご覧願います。
ご興味のある方はどうぞお気軽にご参加ください!
http://www.f-dhamma.com/
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