2010年04月12日

ティボットゥワーウェ大長老 茶話会

4月1日から、スリランカ仏歯寺の大管主・ティボットゥワーウェ大長老が、福岡に二日間滞在されました。
その折、私たち福岡ダンマサークルのメンバーも、ティボットゥワーウェ大長老とデニヤーイェ長老の格別のご配慮により、福岡セントラルホテルにて、茶話会の機会をいただきました。

以下のものは、その時の大長老との質問とお答えのメモです。
(録音ではなく、あとでメモをもとに思い出して書かれたものです。)
Q、「人生で最も心がけるべき大切なことは何ですか?」(あつしの質問)

A、(大長老の御答え)

人生には、最も大切なこととして四つのことがあります。

一、体が元気であること
二、心が幸せであること
三、良い知り合いを持つこと
四、最終的には煩悩を離れて涅槃に達すること

この四つが人生において最も大切な事柄だと、仏教では教えられてきました。
そして、スリランカではこれらが伝統の中で大切にされてきました。

スリランカでは、時代や文化は時に変化があり、物質的なことはいろいろ変わってきました。
植民地支配を受けた苦難の時もありました。
しかし、その間も、この四つを大切にする伝統は変わらずに今まで続いています。

この四つを目的としていれば、人生は幸福です。
目的が正しければ、その目的が人を守り、成果がもたらされるからです。


Q、「さまざまな瞑想法の中でどれを選べば良いのでしょうか?」(Sさんの質問)

A、(大長老の御答え)

仏教は、伝わり広がる中で、それぞれの国や文化に合わせて変化してきました。
また、それぞれの先生は、自分が成功した道・瞑想の方法を教えます。

ですので、さまざまな異なる瞑想の方法があり、違うように見えることはあります。

しかし、その道を辿って、ある程度のところまで達すると、おおもとはひとつだということに気づきます。

いろんな話やいろんな説を知ることは、勉強としてはとても良いことです。
いろんな説を学び、知り、そしてその中から一つ、自分にあうものを選び、実践すること。
最後にはひとつの目的に達します。



(話をしめくくるにあたって)

本当の仏陀を、各自自分の心で見つけてください。
仏教を勉強し、実践し、本当の仏陀を自分自身の心で見つけること。
それが本当の仏教です。
スリランカは、長い間、伝統を守り、仏教の伝統を守ってきたので、このスリランカが保ってきたものも、そのために使ってください。



(このあと、祝福のお経を私たちに唱えてくださり、大長老はホテルの自室へお戻りになられました。
大長老が戻られた後、デニヤーイェ長老が大長老の御話をさらにわかりやすく、私たちに解説してくださいました。)


四つの目的の中で、体が一番最初の順番になっていますが、本当は最も重要なものが最後の煩悩を離れて悟りに達することであり、重要性の順番でいえば、一〜四の順番は逆になります。

四番目の、煩悩を離れて悟りをひらくということは、最終的な話です。
しかし、ひとつひとつの煩悩を離れていくことは、今始まることです。

ひとつひとつの煩悩を離れることが、しあわせであり、悟りへのステップです。

ひとつの怒りを押さえ、ひとつの行動を慈悲の心でできたら、そこでひとつしあわせが実現します。

何か、人の役に立つ、慈悲の行為をすると、そこで幸せになります。
たとえば、スリランカでは、散歩する人のために、きれいな水を汲んで置いておく文化習慣があります。

欲望も、たしかに一時的に幸せのように感じることはありますが、それはあくまで一時的なもので、あとからかえって苦しむこともあります。

一方、煩悩から離れて行った幸せは、一時的なものでなく、一生続きます。
死ぬ時も思い出し、幸せになることができます。

また、いろんな瞑想法がある、おおもとはひとつ、という先ほどの御話は、富士山の説明と実際に登ることを考えればわかりやすいでしょう。
富士山を説明する仕方は、人それぞれあります。
そして、登るまでは、いろんな人の説明を聞いた方が良いです。
しかし、自分が登れば、富士山がいかなるものかは、一目瞭然です。

「本当の仏陀のすばらしさは、自分の心の中に見つける」という御話について。
経や像だけでは、本当の仏陀の姿は見えません。
瞑想を本当にしていると、こんなにすばらしいことを仏陀は教えてくださっていた、これが仏陀の道なのかと、本当の仏陀が見えてきます。
大長老は、各人で、その本当の仏陀を、自分の心で見つけてください、いうことをおっしゃっていました。


文責/あつし
posted by 管理人 at 03:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 法話
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